肌の美しさと栄養

美肌栄養対策

皮膚表面の角質は、全ての体組織で最も強いが、毎日損耗を受ける部分です。
それは、水分の損失を抑え、多くの有害な化学物質やバクテリアの侵入を防ぎます。
メラニンは、自然のサンスクリーンとして作用します。

皮膚の弾性組織は、弾力性を与えていますが、年齢と共に力を失い、皮膚にしわが寄る原因となります。

真皮の下の脂肪層は、保温材及びクッション材として働いています。

女性の生涯の美しさは、皮膚を理解して管理することです。

基本的に必要なことは、皮膚の上手な手入れと、皮膚を障害する、太陽光、有害物質から保護することです。
同時に、健康的なバランス食と運動が、皮膚の健康に必須です。

美容日課を始める前に、十分に、肌タイプ、顔のしわを研究することが必要です。

皮膚タイプ
標準肌

滑らかな、きめのある、平坦な肌で、小さい毛穴があります。
触れると、滑らかで、柔らかいと感じます。
肌色は、透き通るようで血色が良い。
この状態の肌は、思春期直前の子供の肌の特徴と言えます。
この皮膚タイプは、バランスのよい油分と水分を含みます。
この皮膚タイプは手入れを必要とします。

脂性肌

脂性肌は一般に思春期に現れます。
この種の肌は、皮脂線の働きが過度で、脂の生産が多くなっています。
顔の中心、鼻、額、あごがテカテカしています。
表皮は、ケラチンの生成が増加して、厚くなる傾向があり、毛穴は拡大します。
黒にきび、吹出物ができやすい傾向があります。
その結果、肌に触れると、荒れたでこぼこする感触があります。

ビタミンB2、B6が不足すると、脂肪の代謝がうまくいかず、脂性肌になりやすく、
適度なビタミンA、亜鉛は、皮脂腺の働きを正常化します。

脂性肌をもつ女性は、肌表面の汚れの蓄積を防ぎ、毛穴の障害を除くために、
特別なクレンジングが必要です。

ニキビ

ニキビは脂性肌の人に多く、表皮が角化のために、毛孔の入り口がふさがり、
皮脂の分泌が活発になると、毛穴の中に皮脂と角質の混じりあった塊ができます。
さらにファンデーションを毛穴に押し込むと、いっそう状態が悪くなり、時には化膿を起こします。
開放面皰(黒ニキビ)は、毛穴が開いて、塊の先端にメラニン色素が結合し黒くなっています。
閉鎖面皰(白ニキビ)は、毛穴は膨らんでいるが閉じていて、全体が黄白色に見えます。
丘疹、膿疱(赤ニキビ)は、アクネ桿菌や表皮ブドウ球菌が、炎症を起こす物質をつくり出すため、
皮膚に赤いブツブツができます。
さらに進むと、広がった毛穴の壁が破れて、赤み(炎症)が増して大きくなり、
膿をもって、ニキビは相当重症になります。

男性ホルモンとにきび菌と呼ばれる無害なバクテリアの存在が、皮脂生成を増加し、ニキビを招くようです。

にきびの手当ての主要な目的は、肌に現れる新しい発疹を防ぐことで、
現存の発疹を取り除くことは、ずっと難しいようです。

洗顔は、中性タイプの泡立ちの良いものがおすすめ。
ヘアスタイルも前髪が顔にかからないように。
スキンケアをシンプルにし、正常な皮膚のターンオーバーが行えるよう にします。

ビタミンA、亜鉛、B2、Cが不足するとニキビができやくなるようです。

乾燥肌

乾燥肌の部分は、標準肌、時には脂性肌から移行します。
日焼け、気候(寒冷、熱、風、乾燥)、洗剤、エアコンにさらすことによって起きます。

乾燥肌は、他の肌タイプに比較して、肌のしなやかさが失われ、
表皮が薄片となってはがれ落ち、ひび割れやすくなっています。
小さい表情線が明らかとなってきます。

表皮の働きが低下し、皮脂膜を損ない、表皮の水分バランスが負に傾いているので、
皮脂及び水分が不足します、皮脂の分泌が減ると、水分が蒸発しやすくなります。
若者の、乾燥肌の主要な原因は、皮脂の生成低下のようです。

皮脂をとりすぎるような、きつい石鹸を避け、肌から水分を奪う日光暴露、エアコンを避けます。
乾燥するからといって、乳液を塗りすぎると、皮脂の分泌が減るので、
乾燥がひどい場所だけに塗ります。

鱗状の部分は、いつも、潤いを与えることで消えます。
皮膚の乾燥を防ぐために、必要なことは、健康的なバランス食、新鮮な果実及び野菜を多く、
6〜8杯の水、8時間の睡眠、新鮮な外気での運動及び毎日の美容療法です。

皮脂腺機能を活発にする、ビタミンA、亜鉛、B群を摂ります。

シワ

シワの原因の多くは乾燥です。シワには水分の蒸発が原因の表皮性の
ものと、肌の老化現象や日焼けによるものがあります。

肌は、弾性材料のコラーゲン線維が弱り、肌の弾力性と支持力が減り、たるみ始めます。

表皮性のシワは、水分不足とターンオーバーの遅れが考えられるのでマッサージと十分な水分補給をします。
真皮性のシワは、コラーゲンなどの働きが弱くなっているので、免疫機能を高め、
ビタミンC、A、タンパク質の補給を十分にします。
UVケアを日頃から行うようにします。

シミ

シミは、紫外線吸収と脂質過酸化が原因のようです。
古い角質が新しい角質と入れ替わる、ターンオーバーが遅れるとシミを含んだ角質が残ります。
ビタミンB群、C、Aなどを十分補給して、新陳代謝を促進します。

混合肌

ごく一般によくあるタイプで、中心的な部分が脂性で、頬の上が乾燥する。
各々の部位に、別々の手当てを必要とします。

額、鼻部及びあごは、黒にきびと拡大した毛穴が集まる傾向があって、特別な対応を必要とします。

敏感肌

多分、遺伝的素因があり、アトピー肌と関連があるようです。
この肌は、外部的な、及び内部的な生活の変化に反応する傾向があります。

老化肌

肌の老化は、フリーラジカルの蓄積、または成長ホルモンの減少と考えられます。
加齢により、ホルモン生産が減り、肌の血液循環、及び代謝が低下すると、
組織で化学変化が起こり、皮脂腺のサイズ、数が減少し、コラーゲン産生が低下します。

長年、過度な日光にさらされた肌は、 真皮に障害を起こし、乾燥肌として現れます。
真皮の、特にコラーゲン及びエラスチンの化学構造が変化し、
肌のタンパク質及び自然の酸の質及び量が減ります。

エストロゲンの欠如は、表皮底部の表皮細胞の活性を低下させ、表皮萎縮に導くようです。
また、エストロゲン欠乏は、真皮の線維芽細胞に影響を及ぼし、コラーゲンの生成が減少し、
肌は薄くなり、弾力性の多くを失い、表情線が深くなります。

健康な皮膚のための栄養素

ビタミンA、B群(特にB2、B5、B6、葉酸、ビオチン)、C、亜鉛、セレン、銅、鉄、
硫黄、CoQ,アルギニン、必須脂肪酸は、全て、丈夫な皮膚との関連があります。
穀類、果実及び野菜から構成された健康な食事、及び、運動とともに十分な睡眠は、
健康な皮膚のために必須です。

肌の手入れ

外出するときは、肌を傷害から保護するサンスクリーンを用います。
皮膚に水分を補給するために、毎日6〜8杯の水を飲みます。

基本的に、皮膚は、クレンザー及びモイスチャライザーの2つを必要とし、
他には、調子を整える、剥離するもの、眼のクリームが必要です。

皮膚を、発疹やアレルギー反応から保護するために、3〜4ケ以上の製品を使用することを避けます。
日課を単純化し、基本的な手入れを、1日2回、10分以上行わないようにします。

クレンジング

あなたの肌タイプに従い、肌の手入れ第一段階です。
1日を通して、発汗、皮脂、塵、化粧品、汚れ、バクテリアが積もる傾向があり、除去する必要があります。

石鹸及び水は、不純物を除去するが、メイクアップを完全に
除去することができないので、適切なクレンジングが必要です。

蒸す

皮膚の全てのタイプを浄化するために効果的です。
皮膚表面のほこりを掃除し、循環を促進し、つまった毛穴の障害を除きます。

蒸しをより効果的ようにするために、水にハーブの大さじを加えると良いでしょう。
ラベンダー、タイム、ローズマリーが、クレンジング時の促進剤として使われます。

マッサージ

完全に洗浄剤を取り除いた後、次のステップは、マッサージです。

マッサージの目的は、顔面筋をリラックスさせ、血液循環を促進し、
弾力性及び反発性を保持することです。

1日中、運動不足、栄養不足、浅い呼吸、及び環境汚染は、リンパの排泄及び血液の流れを遅らせます。
運動と、顔のマッサージは、両方を活性化します。
ピンク色は、改善された血流量の明らかな証拠です。

マッサージは、清潔な手で行い、5〜10分以内とします。
マッサージ中、肌を引っ張らないように注意します。

頻回マッサージの蓄積効果は、顔がリラックスした、より若いままに見えます。
顔の循環を促進するので、色つやが良く、赤みを帯びます。

肌の調え

常に、クレンジングに続く肌の調えは、マイルドなアストリンゼンローション、
ローズ水、肌トニックで行います。
クレンジングで残っている脂っこさを取り除き、開いた毛穴を閉じ、
滑らかでクリーンに、肌目を整えます。

肌の調えは、血液供給を促進し、さっぱりさせます。最高の調えは、実際に冷水によります。

強いスキントニックまたはアストリンゼンの使用は避けます、皮膚を乾燥させるかもしれmせん。

潤いを与える

理想的には、水性のクリーム、または、乳液を使います。
もしも肌に発疹ができれば、より軽い、油のないモイスチャライザーを試みます。

軽い潤いを与える乳液は、若者肌に最も適切なタイプです。
モイスチャライザーは、毎日利用すると、最もよく働きます。
アルファ-ヒドロキシ酸を含む保湿クリームは、しわを減らすのに役立つかもしれません。

肌を日光から保護する

日光の紫外光には、2つの主要な波長バンド、UVA及びUVBがあります。

UVA

光線は肌に深く進み、フリーラジカルを誘導し、肌を老化させます。
雲、軽い衣類、ガラスを容易に浸透し、皮膚のランゲルハンス細胞及び白血球に障害を与え、
かなりの持続的な肌障害を誘発します。

UVB

肌を焼き、色素メラニンを誘発し褐色にし、皮膚ガンの原因となります。
UVB光線は、UVA光線よりさらに強力です。
傷害が直ちに現れないとしても、太陽は皮膚の最悪の敵です。
早すぎる皮膚老化の主因です。
UVBは、窓ガラスに殆ど吸収されるので、室内には入ってきません。

「SPF」はUVBの防止効果、「PA」はUVAの防止効果を表しています。
SPF

数字は紫外線防止効果の「強さ」ではなく「時間」を表わします。
平均的な日本人は、夏の海辺で日光浴をすると、約25分で肌が赤くなり始めるようです。
SPFは、赤くなるまでの時間を何倍引きのばせるか、という値で、
SPF10のサンスクリーンを使えば、25分の10倍、約4時間赤くならずにいられるとされます。

サンスクリーンを塗る前に皮膚を浄化します。
必要に応じて、肌に潤いを与える保湿クリームを塗布します。
メイクアップします。
サンスクリーンは、涼しい、乾いた皮膚で、最も効果的なので、外出の20〜30分前に塗ります。


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